不動産業とFP
「これから土地は、今までのようには値上がりしないだろう」これは専門家、一般の方を問わずみなさんが共通に認識しているところです。
今までは土地の値上がりを前提とした強引な取引がまかり通っていました。多少無理なローンを組んでも「値上がりするから大丈夫」などとセールス・トークに乗って、現在返済に大変ご苦労されている方も多いと思います。(最近の競売物件の増加が顕著に示しています。もちろん金融公庫の「ゆとり償還」などという無責任な融資が大きな要因でもあります。
土地が確実に値上がりし、インフレで実質金利を下げていた頃はそれでも良かったのです。しかし現在は、土地の値段は先行き不透明、デフレの世の中です。
これからの個人資産を不動産投資だけに限定して良いのでしょうか。もちろん今でも、これからも不動産による資産形成は非常に有効な手段でしょう。しかしそれと同じくらいに、金融商品の知識、保険の知識、年金の知識なども不可欠になりつつあります。
私達、不動産業者も何がなんでも物件を成約して手数料を稼ぐという発想から、本当にお客様によってなにが必要なのかをしっかり見極めて、お客様に提案できる、そういう営業に変わって行くよう努力して行かなければ、お客様に見捨てられる事になるでしょう。
FP(ファイナンシャル・プランナー)とは
人生におけるリスクを軽減し、より良い生活を送るために少しでもお役に立てたら、FPはそんな時代の要請によって最近注目されている資格です。
有資格者の中には、私ども不動産業者を始め、金融機関の方、保険業界の方、税理士、公認会計士、社会保険労務士等、多彩な方々が集まっています。
各専門分野のエキスパートが連携してお客様の人生設計のお手伝いをする、そんな仕事なのです。
FPでなにを学ぶか
現在、FPの団体はいくつか有りますが、私どもが入会している「日本ファイナンシャル・プランナーズ協会」についてお話します。
1987年11月に設立され、1999年3月現在で42,031名の会員を誇っています。AFP、CFPの資格審査試験を実施して会員のレベルアップを図っています。
FPの必須科目として以下の6科目があります。
- 金融資産運用設計
- 不動産運用設計
- ライフプランニング・リタイアメントプランニング
- リスクと保険
- タックスプランニング
- 相続・事業承継設計
FPと業務
現在FPには独占業務がありません。(例えば税理士や社労士のように、その有資格者でないと出来ない業務)しかし、業務の内容上、個人情報のかなり詳細な部分まで踏みこまざる負えません。
よって高い職業倫理と社会的モラルが要求されるのです。
SGについて
FPの業務は広範囲に拡がり、日々新しい知識が必要になります。そのため全国各地でSG(スタディグループ)が開催されています。各人のスキルを持ち合い各地で勉強会が開かれています。
神戸フェニックス・クラブについて
私どもが入会しているSGです。二ヶ月に一回、会員のスキルアップと親睦のため勉強会を開催しております。詳しくはホーム・ページをご覧下さい。
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会 http://www.jafp.or.jp/
神戸フェニックス・クラブ http://kobe-phoenixclub.org/
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